この間の稽古で…お!ようやく稽古場日記らしい始まりが出来た!! 
      はい。この間の稽古でのお話。 
      台本が配られて間もない稽古。 
      まだみんな読み込んでない為か、本番ではとてもあり得ない様なキャラクターやネタがあふれます。 
      舞台人はたまに耳にする[稽古場は失敗をする場所だ]じゃないけど、怖がらずに色々な表現をする事で、意外に良い方向に転がったり転がらなかったり…。 
   
      とにかく稽古始まりたての今は、稽古場であり得ない感じの笑いが溢れてたりします。 
      まだまだみんなセリフも馴染んでないから、あり得ないカミ方とかしたりもします。 
      結構爆笑の連続。 
   
      でもね?そりゃあみんな役者ですから? 
      誰かのネタや失敗に笑っても、自分のセリフの番が来たらきちんとしますよ?集中しますよ? 
      やっぱし?一応?役者ですから? 
      1人を覗いては……。 
   
      そう、兄さんを覗いては……。 
   
      やっちゃいました[麥倉和充]兄さん。 
      笑い過ぎて自分が役者な事、忘れちゃいました。 
   
      間…間……間………。 
      (演出)「麥倉、お前のセリフだよ。」 
      (兄さん)「(爆笑)……、あ。」 
   
      「あ」て。 
   
   
      兄さんは、本番の舞台上でこそ、その能力は発揮しませぬが、稽古中はたびたび[素人]と呼ばれます。 
      まぁネタでですが。もちろん。 
      ……もちろん。 
   
      [素人]っぷりその1 
      兄さんは劇団員の中でもトップクラスの、よく動く器用な身体を持ち合わせています。 
      私なんかどう転んでも出来ない様な動きを、いくらでもこなします。 
      しかし 
      (演出)「麥倉、事務所に訪ねて来た人をソファに座らせてあげて?」 
      セリフを進めながら、手でソファにうながすだとかすればいい訳ですな。 
      だけれども兄さんは、その人を座らせてあげられないまま、そのシ―ンを終わらせてしまいました。 
      (演出)「あれ?麥倉、聞いてた?座らせてあげてね?」 
      (兄さん)「あ…どうやって座らせればいいのか……。」 
      (演出)「……。」 
   
      [素人]っぷりその2 
      兄さんは、細かな感情表現が必要な難しいセリフをサラッとこなします。 
      もぉソレはソレは感情のこもったあったかいセリフをはいてくれます。 
      しかし 
      (演出)「麥倉、そこなまってるよ?」 
      言われた後も、5回に4回はなまり続ける兄さん。 
      (演出)「…もぉ今回、なまりキャラでいこうか。」 
      …演出にそう言わせてしまった兄さん。 
   
      愛すべき兄さん。そして兄さんは[天才]とも呼ばれます。 
      何故かって、だって思い出すダケでも、笑いが止まらないエピソードをいくつも持ち合わせていまして… 
   
      [天才]エピソードその1 
      兄さんのあだ名は名字からそのままとって、【ムギ】と呼ばれてました。 
      しかし 
      麦谷が入ってきて【ムギ】の呼び名がかぶってしまった。 
      「じゃあ、麦谷がムギで、麥倉がネギは?」 
      あっさり後輩に【ムギ】の座を奪われてしまった兄さん。 
      (しかし【ネギ】て。) 
      さすがに少しヘコんでたから、 
      「じゃあネギ兄さんは?」 
      と【兄さん】を付けたら、あっさり満足そうな顔をしてしまった兄さん。 
      しまったよ。【兄さん】が付けば何でも良かったみたいになっちゃったよ? 
   
      [天才]エピソードその2 
      みんなで朝までカラオケをして、家に帰って眠ろうとした時。 
      電話がかかって来た…兄さんだ。 
      (兄さん)「ねぇ、みんな何処にいるの?」 
      (私)「え?兄さんどこいるの?」 
      (兄さん)「カラオケ屋さん」 
      (私)「え?もぉ私、お家着いて眠るとこ…。」 
      (兄さん)「え?オレ今まで、カラオケ屋さんで眠ってたとこ…。」 
      みんな酔っ払ってたとはいえ、10人以上いた全員に忘れられて置いてかれてしまった兄さん。 
      そしてそれに全く気付かずに、1時間以上カラオケ屋さんで眠り続けてしまった兄さん。 
   
      あぁ愛すべき兄さん。 
   
      だけど兄さんはくじけないのです。 
      そんなこんなも、あっちゅー間に自分からネタにしてしまうのです。 
      楽しそーに話してしまうのです。 
      そう、そんなだから麥倉和充は、みんなから愛される兄さんなのです。 
   
      兄さん、いついつまでも[素人]、そして[天才]の心を忘れないみんなのアイドルでいて下さい。 
   
      なんか無理やりまとめた感じ(^_^; 
      だけど、おしまい。 
   
   
   
      P.S今回兄さんに与えられた1つ目の演出は[インテリジェンス]です。 
      演出曰く、今の所[アンインテリジェンス]だそうです。 
      本番は立派な[インテリジェンス]になっている事でしょう。←プレッシャーを与える後輩。 
      お楽しみに〜☆ 
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